「Cheer up!花火プロジェクト」と題して、全国の花火業者の有志によって、全国各地で一斉に花火が打ちげられました。
目次
プロジェクト概要
日時:2020年6月1日(月)
時間:PM8時から約5分間
場所:非公開(全国163ヶ所)
※密集を避けるため
目的:悪疫退散祈願
当初は日時・時間も公開されていませんでしたが、突然の花火の音に不安になる方もいるとのことで、急遽情報が開示されたようです。
確かに、私も知ったのは当日でした。
SNSを中心とした情報拡散は目をみはるものがありますね。
一致団結すれば広告やCMがなくてもプロジェクトは成功するいい事例ではないでしょうか。
運営によるコメント
運営による説明は以下です。
「花火のルーツをたどると、悪疫退散祈願を目的として花火を打ち上げたことが花火大会の起源とも言われており、鎮魂を目的とした花火や復興を願う花火もこれまで多く打ち上げられてきました。
我々、花火業者にできることは、花火をつくり、打ち上げることです。
悪疫退散を祈願し、花火を見上げて”笑顔”になってもらう。
全国の人たちに希望と元気を届けたい。
ひとりでも多くの人にこの想いをお届けできるよう、全国各地で一斉に花火を打ち上げるプロジェクトを立ち上げました」
素晴らしい心意気です。
悪疫退散と花火
悪疫退散の意味があるのは知っていましたが、ルーツは隅田川の水神祭というのは知りませんでした。
隅田川の花火大会に伝統と文化があるのはこのためですね!
歴史的記録の残るものは両国の花火が最古となっています。
江戸時代の享保17年(1732)の大飢餓で多くの餓死者が出て、
更に疫病が流行し国勢に多大な被害と影響を与えました。
幕府(8代将軍吉宗)は、翌18年(1733)5月28日(旧暦)
犠牲となった人々の慰霊と悪病退散を祈り、
隅田川で水神祭を行いました。
この時に、両国橋周辺の料理屋が公許(許可)により
花火を上げたことが「両国の川開き」の由来とされています。
(隅田川花火大会公式Webサイトより)
さいごに
密集を避けるため、非公開ということで、どこで上がるかわかりませんでした。
私も見たいと思いましたが、残念ながら自宅では見ることができませんでした。。
音も特に聞こえませんでした。。
ちなみに、近隣でいつも花火大会を行っている場所はやってなかったようです。
ということで、いつの日か撮った花火をアップします。
※2020年6月1日の花火ではありませんのでご注意ください
東日本大震災の時は、花火は「お祭り」ということ祝賀イメージがあったため、自粛という結果になった花火大会も多かったです。
このように、花火大会は「悪疫退散祈願」が浸透し、マイナスを吹き飛ばすようなシンボルになって欲しいものです。